目次
こんにちは。
最近、電車の広告などで良く見かける「AGA」
何のことかお分かりでしょうか。
髪の毛に関することなのはわかるのですが、
それ以上は知らない方がいいようにも
感じてしまって、二の足を踏んでいる方も
いらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は、AGAについて簡単にご紹介したいと思います。
＜AGAとは？＞
AGA「Androgenetic Alopecia」のことで、男性型脱毛症とも言います。
通常、加齢に伴って薄毛は進行していくものですが、
AGAは男性なら誰でも発症する可能性があります。
さらにAGAは進行性であり、一度発症すると
自然に治ることは厳しいです。
＜AGAの仕組みと原因は？＞
AGAの仕組みを知るために、「ヘアサイクル（毛周期）」について
お話します。
髪の毛の成長にはヘアサイクルと呼ばれる一定の周期があります。
通常のヘアサイクルは、約1500日かけて1周します。
このヘアサイクルは、大きく3つの段階で構成されています。
成長期（2〜6年）
髪の毛が最も活発。「早期」「中期」「後期」の3段階に分かれています。
退行期（2〜3週間）
髪の毛の成長が止まり、細胞の自然死により毛包が退縮
休止期（3〜4カ月）
毛包の活動が停止
AGAは、男性ホルモン「テストステロン」が
体内の還元酵素「5αリダクターゼ（5α還元酵素）Ⅰ型およびⅡ型」
によって変化し生成された「DHT（ジヒドロテストステロン）」が
原因と言われています。
DHTは男性ホルモン受容体の「アンドロゲンレセプター」と
結合することで、髭（ひげ）などの体毛に対しては成長因子を刺激して
成長させ、毛を太くする作用を持ちます。
しかし、頭頂部や前頭部の髪の毛に対しては、
ヘアサイクルにおける成長期を短縮させてしまう働きがあります。
DHTにより短縮されたヘアサイクルは、成長期が100日程度に
なることもあります。
これは、DHTの生成に関わる5αリダクターゼにより、
髭などの体毛では“毛の成長を促すシグナル”が出されるのに対し、
前頭部や頭頂部では“毛の成長を阻害するシグナル”が出されるためと
考えられています。
AGAの主な原因は男性ホルモンですが、遺伝も要因の一つとして考えられています。
その一つに「X染色体」の影響が考えられています。
AGAの発症の原因となるアンドロゲンレセプターに関わる遺伝情報が、
母親から遺伝するX染色体に含まれているためです。
X染色体は母親からだけ遺伝する染色体になります。
そのため、アンドロゲンレセプターの感受性が強い遺伝子情報を
受け継いだ場合には、薄毛になりやすい可能性があると考えられています。
母方の祖父の遺伝を受けると巷で言われていることの根拠でもあります。
また、その他にもAGAには睡眠や運動不足、栄養バランスの悪い食事などの
生活習慣や日頃のストレスが環境要因として関わっていると言われています。
将来の薄毛が気になる方は、医師の診察を受けてみるのもいいかもしれません。
＜AGAの対策は？＞
進行系の脱毛症でもあるAGAは、医師の診察や治療を行うのが一番です。
ただ、ご自分で行うことのできる対策として、原因に基づく以下の方法が
あるかと思います。
・頭皮の血行を促進する
頭皮の血流が悪い状態は、薄毛の原因になると
考えられています。
そこで、頭皮マッサージは血行促進の効果が期待できるので、
シャンプーの際に頭皮を揉みほぐしたり、
こまめに頭皮のマッサージを行ったり、しましょう。
・生活習慣の見直し
睡眠不足や運動不足、栄養バランスの悪い食事などの生活習慣の乱れは
血行不良の原因となります。
最低6時間以上の睡眠をとったり、適度な運動を行ったりなど
生活習慣を見直しましょう。
また、食事は1日3食バランスよく摂るのも頭皮環境の悪化を防ぐのに有効です。
・ストレス解消
過度なストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れに
つながります。
ストレスを解消するためには、自分に合ったストレス発散を
習慣づけることも一つの方法です。
映画鑑賞や読書をしたり、友達と遊んだり、軽い運動をしたりなど、
自分が楽しいと思える過ごし方をしましょう。
ストレスが発散されることで、ホルモンバランスや
自律神経が整えられ、頭皮環境の改善が期待できます。
いかがでしょうか。
今回は、AGAの仕組みと原因、および対策について
簡単にご紹介しました。
皆様のお役に立てたら、幸いです。
